2013年3月16日土曜日

NGワード


 今日は書き方のお話をひとつ。

 シナリオを書く際に最も気をつけるのは勿論整合性と現実感のある会話ですが(お前はどっちも出来ているのかという問いはひとまずおいといて)、これ以外にも幾つも注意しなければならないことがあると考えています。
 その線引きは人によって異なるでしょうが、私の場合は「NGワード」です。要するに、これはシナリオ内で使わないと決めている言葉の一群のことですね。
 結構たくさんありますので全て紹介することはできませんが、2つほど例を挙げてみましょう。

・「ら抜き言葉」
 これは、時代的な制約です。ら抜き言葉が会話中に出てくると、一気にシナリオの年代が2000年代になってしまいます。理由は不明なので私も不思議に思っているんですけど、これは細かいようで結構重要な点です。
 他にも、国語の文法的になるべく正しい書き方をするように心がけていますが、一部キャラクターの口癖としてブロークンな言い方がある場合は例外としています(例えば、双子の「言う」→「ゆう」など)。

・「守る」
 これは説明が結構難しいです。
 最近の中二病的なライトノベルなんかでは必ずと言えるほど出てくる表現の「守る」、つまり「お前は俺が守る」という意味での「守る」のことです。つまり、I will save you. の save にあたる表現ですね。約束を守る、keep the promise の keep にあたる「守る」については全く異なりますので、これにはあたりません。
 個人的なことかもしれませんが、私はどんな作品であれこの表現が出てきた瞬間に一気に冷めてしまいます。相手のことを全否定する表現に感じてしまうからでしょうけど、それにしても無様な言葉の使い方だと思います。


 他にも、最近気をつけなきゃいけないなぁと感じているのが「えっ? なんだって?」系の表現です。動画の中では読めるか読めないかくらいの小文字で書いたり、視覚的に「聞こえない」ということを表現しているつもりなんですが……どうも最近はこの「聞き返す」行為自体がNGになってきたようなので。

 基本不勉強な奴なので、シナリオの書き方などという本を読んだことはありませんけど、やっぱりああいうのは読んだほうがいいんでしょうか。少なくともハリウッド系の本は読む必要なしと考えていますけど、どんなもんでしょうねぇ。
 私の場合、文章作法はほぼ我流に近いのでそのあたり気になる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

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